資産の何倍まで取引可能?-信用取引-

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前回は初めてでも安心-信用取引-でメリットとデメリットを紹介させていただきました。
今回はルールの部分で一番気になるであろう”資産の何倍まで取引ができるのか”などを書いていきます。

レバレッジとは

まず初めに基礎として、信用取引では”レバレッジ”という言葉が多く使われます。
レバレッジというのは、簡単に言うと”自身の投資資金以上に取引ができる”という事を言います。
信用取引以外でも、FXなどの投資はもちろん経済活動でも使われる用語なので、覚えておくと便利かもしれません。

何倍まで取引ができる?

信用取引では、一般的に自分の資産に対して約3.3倍の取引できる証券会社が多いです。
なぜ約3.3倍という数字なのかというと、法令で委託保証金率が30%以上と決められているからです。一般的にネット証券では30%ですが、証券会社によってはそれ以上になっている所もあるので注意が必要です。
詳しく解説を書いていきます。

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委託保証金とは

簡単に言うと、”担保”です。
自分の持っているお金以上に売り買いができるのだから、担保を入れてくださいね。
というわけです。
そして委託保証金”率”を簡単に説明します。


信用取引で、100万円分の買い建て(売り建て)をしたいと思った場合。
委託保証金率30%以上と定められている証券会社ならば、最低でも30万円以上のお金や有価証券を担保で入れなければなりません。
100万円×30%=30万円

という事です。自分がどのくらい信用で買い建て(売り建て)をしようと思うのかを考えて、その金額に委託保証金率の%を掛け算すればいいだけです。
非常に簡単です!

またルールとしては、委託保証金の額は30万円以上と決められています。
50万円の買い建てをするには
50万円×30=15万円 ではなく、委託保証金は30万円以上必要になりますので、注意しましょう!

担保にできる物

まずは、現金を担保にできます!
これが一番わかりやすいです。
そして現金のほかに、元々保有している株式や投資信託も担保に入れる事が出来ます。
これを”代用預かり”といいます。その対象となる有価証券を”代用有価証券”といいます。
ただ代用有価証券の種類によって、委託保証金にカウントされる掛け目が違ってきますので、解説します。

代用有価証券の掛け目

現金はもちろん100%ですが、その他の有価証券の一般的な掛け目を見ていきましょう。

・国債 95%
・国内上場株式等 80%
・投資信託 80% etc.

こんなところが一般的です。
取引証券会社によって代用有価証券として受け入れてくれる商品は、様々です。
ご自身が口座を持っている証券会社で信用取引を考えている方は、必ず代用有価証券の一覧と掛け目をチェックしましょう。

計算の仕方は
時価100万円の国内上場株式の場合
100万円×80%=80万円
委託保証金として、80万円として受け入れえもらえる。
という事になります。

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担保に関しての注意点

信用取引において、代用に何を入れるかは非常に重要です。
なぜならば、信用で買い建て(売り建て)した株式を損切りする際、マイナス分はもちろん現金で決済しなければならないからです。
逆に考えると、現金が無ければ損切りを非常にしずらい状況になってしまいます。
(例 代用に入れている株式を代用から外し、それを売却して現金を作るなど)

万が一の時の為に、現金の余力は残しておいて保有している有価証券を代用預かりにするなど、ご自身の資産状況に応じて考える必要があります。

まとめ

この記事では、信用取引の肝である「何倍まで取引できるのか」「何を担保にできるのか」を書きました。
証券会社によってルールは若干異なってきますが、基礎として覚えておくのが良いと思います。
次回も、追い証やコストなどのルールの部分を書いていこうと思います。

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