皆さん、NISA(ニーサ)ってご存知ですか?
可愛い女の子の名前では無いですよ!
私たちにとって、とてもお得な資産運用の制度になります。
「名前は聞いたことある。」
「よく使う銀行で作ったけど、よくわからない。」
「お得だとは聞くけど、実際何がどうお得なの?」
この記事では、そんな皆さんにNISAについて解説させていただければと思います。
また、NISAをどのように使えばお得になるかも解説していきます。
NISAってどんな制度?
株式や投資信託を買って利益が出ると、うれしいです。
うれしくて売却をすると、なんと利益から税金が引かれます。
(あたりまえです。笑)
利益から20.315%も引かれてしまうんです。
100,000円利益が出ると、20,315円税金で持っていかれます。
10万儲けて手残りが約8万円。
結構大きいですよね?
その税金が取られなくなる制度が、NISAです。
NISAの種類
20歳以上の方は、一般NISAとつみたてNISAの2択。
0歳から19歳までの方は、ジュニアNISAの1択になります。
一般NISA
1年間の買付可能額:120万円まで
非課税期間:最長5年
2023年までは、この一般NISAの制度。
2024年から2028年分の年間の枠は、新NISA制度となります。
新NISA制度は、次の記事で解説します。
つみたてNISA
1年間の買付可能額:40万円まで
非課税期間:最長20年
2037年の買付け枠で終了予定でしたが、2042年まで買付け枠の延長が決定しました。
その為2042年に買い付けた商品は、2061年まで非課税で持つことができます。
ジュニアNISA
1年間の買付可能額:80万円まで
非課税期間:最長5年
投入したお金は、3月31日時点で18歳である年の前年の12月31日まで。
つまり、高校3年生の12月31日時点まで制限があります。
用途としては、大学の入学費用等になってくると思われます。
ただし払い出せないというわけではありません。
払い出した場合、今まで非課税だった配当金や、株などを売却した際に非課税だった利益が課税されるだけです。
[ジュニアNISAのおいしいポイント]
ジュニアNISAは2023年の枠で制度終了です。
尚且つ、2024年1月1日以降は払い出し制限もなくなります。
2020年から23年までは4年間しかありませんが、4年×80万円=320万円は非課税で運用できます。
2024年から払い出し制限がなくなるのであれば、従来のように高校卒業間際まで待たなくても良いのです。
尚且つ2024年以降ジュニアNISA枠で保有している商品は、1月1日に18歳になる前年の12月31日まで非課税で保有できます!
今ジュニアNISAは、非常においしいタイミングでしょう。
NISAで買える商品
[一般NISA・ジュニアNISA]
株式投資信託、国内や海外の株式・ETF・REIT、ETN、新株予約権付社債
簡単に言うと、証券会社で扱っている商品は、債券・先物等を除いてほぼ全部買えると認識しておいて良いと思います。
[つみたてNISA]
一部の決まった投資信託
インデックスファンドと言われる、日経平均やNYダウなど”指数”に連動するように作られているもの。
つまり手数料を安く、パフォーマンスは指数並みで良い!というファンドです。
NISAのオススメ活用法
さて、制度と買える商品を説明しました。
ここからが重要です。
NISA口座開設場所
口座開設は、銀行・証券会社でできます。
どちらが良いか。
圧倒的に証券会社がオススメです!
[理由1:株式を買うことができる]
銀行で作ってしまうと、株式は買えないのです。
たくさん儲かると、その分たくさん税金を持っていかれます。
株式は1つの会社に、集中投資している。
投資信託は複数の会社に、分散投資している。
この”集中か分散“の差で株式と投資信託を比較すると、株式の方が上下があるものが圧倒的に多くなるわけです。
そうするとリスクはありますが、投資信託より爆発力がある株式を買うことができるというのは、大きなメリットになってきます。
[理由2:取扱商品が、証券会社の方が多い]
もちろんリスクを減らすならば、集中投資の株式ではなく分散投資の投資信託の方が良いでしょう。
それでも銀行と証券会社で比べてしまうと、証券会社の方が投資信託の種類が多いケースがほとんどなのです。
選択肢は、少ないより多い方がいい。
特に資産運用ならばなおさらです。
証券会社によって、NISAで外国の株が買えなかったり取扱商品に差があります。
証券会社も比較する必要があります。
一般NISAとつみたてNISAはどちらが良いの?
個人的には、一般NISAの方が断然お勧めです。
[一般NISAのメリット]
相場的に、
・株式で運用すべきタイミング
・投資信託で運用すべきタイミング
で分かれる事があります。
一般NISAだと、どちらにも対応できます。
そして、みんな大好き株主優待も利用することができるのです!
また、一般NISAでも投資信託を積み立てで買うことができます。
[一般NISAのデメリット]
非課税期間が5年間という事です。
つみたてNISAの20年に比べて短いです。
ただ、ロールオーバーという方法があり10年に延ばすこともできます。
2018年で買い付けたNISAは2022年の末で非課税期間が終わります。
もう5年非課税期間を延長したい場合は、2023年分のNISAの枠を使わずに、2018年に買い付けた商品の延長に使うという技があります。
2018年分をロールオーバーすると、2027年末まで非課税。ただし2023年はNISAで新たに買い付けはできませんという制度になります。
※ちなみに2020年で買った商品も、しっかりロールオーバーできます。
しかし2025年には新NISA制度になっているので、次の記事で解説します。
[つみたてNISAを利用する場合]
商品の手数料が安い事と、非課税期間が20年と長期な点はメリットです。
「あまり考えないで、ずっと放置していたい」
「資産運用は難しい」
という方は、つみたてNISAで運用する方が良いです。
ご自身の知識・意欲で選んでみると良いでしょう。
NISA制度で勘違いされやすいポイント
[どのタイミングでも売却可能。]
・一般NISA・ジュニアNISAであれば5年
・つみたてNISAであれば20年
非課税期間があります。
そこで「絶対5年、20年持たなくてはいけないの?」という疑問を持つ方もいます。
基本的にいつでも売却できます。
[再利用・持ち越しできるの?]
例えば
2020年1月に、一般のNISAで120万円商品を買ったとします。
2020年2月に、その120万円で買ったものを売却したとします。
NISAは買付可能額が120万円だったり、40万円だったりします。
一度売却した場合は、その年の枠は再利用できません。
次の年まで待ちましょう。
また、今年余ってしまった買付可能額は、翌年に持ち越すことはできません。
[NISAは1人1口座。ただし一度作ってしまっても移せる]
NISAは1人1口座しか作れません。
その為銀行などで口座を作ってしまった際に、なんとなく一緒に開設してしまっている人もいます。
その場合、別の金融機関では原則作れないのです。
ただし!
別の金融機関に移すことはできます。
1.作ってしまった金融機関でNISA口座を廃止
2.廃止の証明書が自宅に送られてくるので、それを作りたい金融機関に提出して申し込み。
これだけで移せます。
その年のNISAで何か買ってしまっている方は、その年は移せません。
次の年まで我慢しましょう。
[あとからNISAには変更できない]
今まで購入した商品を、NISAで買ったことに変更することはできません。
商品を買い付けるタイミングで、NISA口座を選択する必要があります。
注意しましょう。
まとめ
NISA制度は、名前を聞いたことがあるけど使ったことがないという人が多いです。
年金が将来もらえるかわからない今、有利な制度はしっかり使っていく事が大事でしょう。
私のお勧めは
「ネット証券で一般NISAで運用」
ですね。
・株式で値上がりや配当を狙うもよし。
・積立て投信をやるもよし。
・株主優待を楽しむもよし。
となるわけです。
次の記事で2024年からの新NISA制度についても解説するので、良かったら合わせて参考にして下さい。