フィンテックが相場の主役へ?

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ここのところ医療関係、半導体や5Gが相場を牽引してきました。
しかし原油の先物の問題で一旦利益確定も入ってきて、相場的には一回お休みなのではと感じております。

その中で先週大きなニュースが入ってきました。

米国スクエアの銀行免許取得。フィンテック企業が銀行企業取得というのは、米国史上初です。

相場を引っ張ってきたセクターがもしかしたら一回休み、また全体としても原油の問題で方向感がつかない相場。
なおかつコロナにも対応しているキャッシュレス、フィンテック関連銘柄。

元々コロナショック後のテーマでもありましたが、注目度がさらに増すタイミングではないかと感じています。

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金融システムの現在

現在の金融システムは、かなりガラパゴスなシステムが使われています。

例えば外国に資金を送りたいときに、通常何日か日数がかかってしまいますよね?
その理由は、ダイレクトに外国に資金を送金する時には、いくつかの銀行を経由しなければならないからです。

外国との資金のやり取りをするための”日本の窓口”になっている銀行を「コルレス銀行」と呼びます。

日本では三菱UFJ銀行がほぼ独占しているような状態です。

詳しく書くと長くなってしまうので簡単に書きましたが、このようなイメージを持っていただけたらと思います。(詳しく知りたい方は、コルレス銀行と調べるとすぐに出てきます。)

金融システムの未来

このようにいくつもの銀行を経由していると、コストや時間がかかりすぎてしまします。

この問題の解決策として候補に挙げられているのが、ちょっと前に流行った仮想通貨やブロックチェーンを用いているフィンテック(FinTech)企業(金融[Finance]と技術[Technology]を合わせた造語)なのです。

送金の部分にフォーカスすると、コストや時間をものすごく少なく・早くする技術を持っているのです。

その分、”セキュリティなどの対策は万全にしなければいけない”などの問題点もあります。

日本のフィンテック・キャッシュレス関連銘柄

ここで日本の企業でフィンテックやキャッシュレスに関連している会社の株式を挙げてみようと思います

8473 SBIHD

SBIといえば、証券会社ですよね。
しかしこの企業はいろいろな会社に投資をする会社(ベンチャーキャピタル)としても有名です。

2020年の第3四半期の決算では、
証券などの金融サービス事業の売上高が第3四半期累計で175,385百万円(前年同期比+2.9%)で税引前利益が38,723百万円(前年同期比▲18.2%)でした。
FinTechファンドをはじめとするアセットマネジメント事業の売上高が第3四半期累計で104,486百万円(前年同期比+26.3%)で税引前利益が43,850百万円(前年同期比+30.5%)でした。
またバイオ関連事業もやっていて、売上高が第3四半期累計で3,249百万円で税引前利益が▲8,720百万円でした。

ここで気付くところが、稼ぎ頭が金融サービス事業だけでなくアセットマネジメント事業も収益の柱となっている事です。

このアセットマネジメント事業というのは、いろいろな企業に投資をする事業となっています。
投資先としては、フィンテック企業やAI、ブロックチェーンの他にIoTや5G、ヘルスケアやインフラにおける革新的技術やサービス領域との事です。

今回のコロナによってこのような分野に変革が起きて、さらなる躍進が期待できると考えているので魅力的に写ります。

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そして今後のSBIHDの戦略として注目いしたいところは、地方創生に向けた行動と、フィンテックのグループ全体への導入の部分です。

地方創生として、ここ最近は地方銀行との資本業務提携の動きが出てきています。
島根銀行や福島銀行、筑邦銀行、清水銀行などです。

現在地方銀行の業績が厳しい事はマイナス金利導入等からご存じだとは思います。
そこにSBIは目を付けて、いろいろな地銀と手を組み「第4のメガバンク構想」を掲げているのです。

そしてそこにフィンテックの導入・・・
私は、キャッシュレスやブロックチェーンを積極的に使ったゆうちょ銀行のようなものをイメージしています。

そこに導入するフィンテックの技術が、おそらくパートナー企業としている「Ripple(リップル)」の可能性があると思っています。
数年前に流行った仮想通貨(XRP)を作っている会社です。
(ここに関してはボリュームが大きくなりすぎる為、後日別記事で書きます。)

簡単にまとめると、SBIHDは地方銀行と手を組んで日本のどこに行ってもSBIHDの銀行がある。尚且つその銀行でのサービスは、フィンテックにより手数料は安く、スピードも速い。そんな未来になる可能性があると思っております。

またコロナの影響で、個人投資家のネット証券での口座開設も急増してきているようです。
このニュースもSBIにとっては追い風になるかもしれませんね。

まとめ

この記事ではフィンテックについて書いてみました。
SBI以外にも、私がフィンテック関連で興味深いと思う銘柄も数銘柄あります。
日本ではなく米国という選択肢も、実は有力だと思っています。
これを機会に、ご自身でも探してみると面白いかもしれませんね!

※投資は自己責任でお願いいたします。

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