皆さん、株式市場で取引する時、何を参考にして取引をしますか?
よく使われる情報ベンダーは、日経新聞や東洋経済などが挙げられると思います。
海外だと、ロイター通信やブルームバーグなどです。
ここまでは
「なんとなく皆さん使っているな」
とイメージできると思います。
共通しているのは、ニュースという部分です。
しかし”ニュース”と呼ばれるもの以外でも、実は株式取引などで参考になるものもあります。
それはズバリ“賭け事”です。
有名なところですと、”ブックメーカー“ですね。
何故参考になるのか、その理由を解説していきます。
株価が取引される時の、2つの分析
はじめに株式市場で使われる分析方法が大きく2つありますが、そこを簡単に解説します。
この分析方法は、国の経済状況や会社の業績を使います。
・対象の株式が他の株式に比べて割安か割高か判断
・事業内容や収益性を見て、今後の成長が望めそうか判断
このような、”国や会社の中身”の部分を分析する手法になっています。
[テクニカル分析]
この分析方法は、株価のチャートなどを使います。
・対象の株式が上昇基調か下落基調か(トレンド)
・対象の株式が天井付近か底値付近か(オシレーター)
このような、”株価の動き”の部分を分析する手法になっています。
「投資家の心理面を分析するのが、テクニカル分析」と言っても良いと思います。
株式は、”業績が良くて割安な株”でも、人気が無かったり有名でなかったりすると、上昇しなかったりします。
反対に”業績が悪く割高な株”でも、人気があると一気に上昇したりします。
[株式で大切な8つの基礎知識]で書いた、美人投票という側面もあるわけです。
ブックメーカーの有効活用
ブックメーカーとは、一言でいうと”賭け事屋“です。
競馬などと同じで、人気だと倍率が低く、不人気だと倍率が高いというシンプルなルールです。
しかしブックメーカーは賭けの対象が競馬やスポーツに限らず、選挙などの政治イベントも含まれています。
このオッズを見る事が、一つの投資判断の参考になるわけです。
イメージとしては、心理面にアプローチしているので、「テクニカル分析」に近いと思います。
具体的な活用
例えば、11月に大統領選挙があります。
その関連で、7月中に民主党側の副大統領候補をバイデン氏が指名するといわれております。
株式市場ではまず、
「副大統領候補が誰になるか」
が鍵になってくると見ています。
そして現在、ブックメーカーで世界中の方が「民主党の副大統領候補に誰が指名されるか」を対象に賭けをしているのです。
2020/7/3現在では、オッズで1番人気はハリス氏です。
民主党の大統領選候補を決めの際にはヘッジファンド創業者のマーク・レスリー氏などが有力支持者でした。
比較的、ウォール街向きと言えると思います。
4番人気のエリザベス・ウォーレン氏は、ウォール街に厳しいと言われていますね。
米国などの選挙は、前回不利と言われていたトランプ氏が当選したり予想が難しいです。
その為、現時点の世論調査などは、話半分で見ておくべきかな~と思っています。
しかしブックメーカーは賭け事の為、「世論調査より、ある意味リアルな調査」になるわけです。
まとめ
個人的に大統領選挙など結果がどうなるかわからないイベントは、予想するというよりも”結果によって株式市場がどうなるかのシナリオ分け“をすることの方が重要だと思っています。
しかし”メインシナリオ“と”サブシナリオ“で分ける事も必要になってくると思います。
その際に賭け事という「人間が一番真剣に考える場面」を参考にする事は、非常に有効だと考えています。