この記事では、初めて投資をする方が選ぶべき投資信託のポイントを書いていきます。
投資信託で大切な7つの基礎知識・知らなきゃ損?毎月分配型投資信託の落とし穴と併せて読んで頂けると、理解が深まると思います。
決算回数は少なめに
投資信託には決算という分配金を貰えるタイミングがあります。
ズバリ初めて選ぶ方は、知らなきゃ損?毎月分配型投資信託の落とし穴で書いた”毎月分配型投資信託”以外の商品を選ぶのがオススメです。
つまり年1回型や年2回型など、決算回数が少ないものです!
理由
資産形成していくにあたってのポイントは、長期で複利効果を享受していくという事です。
以前の記事にも書いた内容ですので、ご覧になった方は飛ばして大丈夫です。例えば、100万円を預けたとして、10%のリターンを得た場合、110万円になります。
次はこの110万円を元にして運用をしていきます。
これを繰り返していくのが、投資信託の特徴の一つです。
分配金がでない商品と出る商品を比較しました。
100万円×110%=110万
[分配金が出ない場合]
110万円×110%=121万円
[分配金で10万円出してしまう場合]
(110万円-10万円の分配金)×110%=110万円
110万円+10万円(分配金)=120万円
貰わなければ121万円、貰った場合は110万円と貰った10万円で合計120万円
1万円差が出ています。
この点から、決算回数が少ない商品を選ぶ事で、複利効果が狙えるわけです。
ちなみに、複利効果は雪玉を転がすとドンドン大きくなっていく事に似ているといわれています。
基準価格で選ばない
投資信託には、基準価格がついているとお伝えしました。
安く買って高く売るというのが基本ですが、ここで大きな勘違いをしている方がいます。
“基準価格が他に比べて安いから買う”
この選択はあまり良くないです。
理由
基準価格というものは、基本的に最初は10,000円から開始される為です。
例を挙げると、
運用が5年前にはじまった年1回決算の基準価格1,000円の投資信託があるとします。
毎年100円ずつ分配金を出しています。
これは何を意味するかというと、
5年前に預かった10,000円を今は1,000円にしました。
分配金を含めても1,500円にしましたよ。
という話なわけです。
投資信託の基準価格の下落の要因は、
・分配金の出しすぎ
・運用先の下落(日本株で運用していて、コロナウイルスのせいで仕方なく下落)
・運用会社のパフォーマンスの悪さ
大まかに分けるとこんな感じです。
この投資信託の基準価格の安さは、“運用先の下落だ”や“運用会社のパフォーマンスの悪さだ”など判断がつけばいいですが、初めは難しいと思います。
その為、“基準価格で選ぶ”という選択肢は外しましょう。
為替ヘッジについて
外国の株式などで運用している投資信託を選ぶ際に、“為替ヘッジあり”か“為替ヘッジなし”を選択する場面が出てきます。
「為替ヘッジあり」を選ぶと、円高や円安などの影響を受けにくくなります。
その代わりに、日本より金利が高い国に投資をするとコストがかかります。
日本より金利が安い国だとプレミアムがもらえます。
「為替ヘッジなし」だと、円高や円安などの影響を受けます。
ヘッジありとなしは、「スイッチング」といって途中で変える事ができるものも多いです。
証券会社や商品によって、手数料がかかる場合もあります。
基本的に円高になりそうであれば、「ヘッジあり」
円安になりそうであれば、「ヘッジなし」
を選び、そこが変化していきそうであればスイッチングをする事がベストです。
ただ初めての運用でそこまでするのは難しいという方は、どちらも半分ずつ買う事が手だと思います。
自身が気に入った投資先を選ぶ
「人工知能が伸びると思う」「医薬会社が伸びると思う」
様々な考えがあると思います。
自身が興味がある、知識がある分野を選ぶようにしましょう。
理由
自身が興味・知識がある分野であれば、日々のニュースの中で情報が目に留まりやすいです。
そうすることで、基準価格の上昇や下落の理由が少しでも理解できると思います。
売り時や買い時というものは、誰も教えてくれません。
ご自身で情報をキャッチして取捨選択することが必要です。
似たような場所に投資している商品があったとき
気に入った分野などに投資をしようと考えた時に、「似たような分野で運用している投資信託が何種類もある」という壁に当たると思います。
その際は、その商品たちを比較してみましょう!
直近の1年間、3年間、5年間のリターンは見ることができます。
ここで比較して、より良い商品に投資するのがベストです。
まとめ
この記事で書いた、
・決算回数を少なめに
・基準価格で選ばない
を意識することによって、買った瞬間から失敗といわれるようなものをつかんでしまうリスクは減ると思います。
・為替ヘッジについて
・自身が気に入った投資先を選ぶ
・似たような場所に投資している商品があったとき
に関しては、商品を選ぶ基準になると思います。
ぜひ参考にしていただき、よい資産運用をしてください。