知らなきゃ損?毎月分配型投資信託の落とし穴

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興味がある分野や自分が好きな分野に投資をしよう!

そう決めた時に、注意しなければならない大きなポイントがあります。

それは“決算期”です

投資信託には、この決算期という制度が存在していて、年に1回しかないものから、毎月あるものまで様々です。

そして毎月決算がある投資信託を、“毎月分配型投資信託”と呼びます。

今回は、こちらをテーマにして書いていきたいと思います。

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決算期とは

まず、決算期というものを簡単に説明します。
一言でいうと、分配金を受け取ることのできるタイミングのことです。

[投資信託で大切な7つの基礎知識]で分配金については簡単に説明してありますので、ご参照ください。

毎月分配型とは

投資信託に預けて運用しているお金を、運用会社が毎月決めた額・毎月決まった日に、分配金として払い出してくれるという投資信託の種類です。
(毎月分配型の1万口あたりの分配金は、年々下がってきている傾向にあります。)

毎月分配型のメリット

・基準価格が上昇しているのであれば、毎月の分配金は細かな利益確定になります。

預けているお金は、運用のプロが株なり債券なりを買ったりして運用しています。

分配金というのは預けているお金から返ってくるものなので、買っている株なり債券なりを売却して現金を作り、皆さんに返している為です。

・その他

毎月入ってくるため、お買い物をしたり生活費に充てたりできます。
ただそういったお金は、そもそも運用をしない方が良いかもしれませんが・・・
(資産運用は、余裕資金でやりましょうというのが鉄則です。)

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毎月分配型のデメリット

・基準価格が下落していても、分配金が出る。

これはメリットの部分の逆になりますが、現金を作る為に運用しているものを売却しなければなりません。
運用というのは、上がるときもあれば下がる時ももちろんあります。

その為、下がっている時は”損切り(損をして売却する事)”をして現金をつくる事になります。

・元本の取り崩し

基準価格が下がっている中で分配金を受け取ってしまうと、相場の下落で資産が減る+分配金で減った資産から更に取り崩しが起きる。という事になってしまいます。

これを繰り返すことで、毎月お金が入ってきているから儲かっている気がするけど、元本を見てみたら、とんでもなく減っていたという事になってしまうケースも頻発しいています。

[投資信託で大切な7つの基礎知識]で話した、特別分配金ばかりになってしまうという事ですね。

・複利効果が無くなってしまう

例えば、100万円を預けたとして、10%のリターンを得た場合、110万円になります。
次はこの110万円を元にして運用をしていきます。

これを繰り返していくのが、投資信託の特徴の一つになりますが、この利益の部分を払い出してしまうと、複利の効果が無くなってしまうのです。

100万円×110%=110万

[分配金が出ない場合]
110万円×110%=121万円

[分配金で10万円出してしまう場合]
(110万円-10万円の分配金)×110%=110万円
110万円+10万円(分配金)=120万円

貰わなければ121万円、貰った場合は110万円と貰った10万円で合計120万円。

1万円差が出てしまっています。

このように分配金をもらうと、複利の効果は得る事が出来なくなってしまうのです。

毎月分配型投資信託が向いている人

「貯金を毎月取り崩しています。ただ、残った部分は運用をしていきたいです。」このように考えている方は、毎月分配型を選ぶことも選択の一つです。

当てはまる方は、例えば年金のみで暮らしている方などでしょう。

まとめ

今回は投資信託の毎月分配型についてまとめました。

将来や老後に向けての資産形成では、なるべく避けた方が良い選択だと思っております。

また、分配金を受け取るという事は、「手数料を払って預けたお金が返ってきている」という事を意識していただけたらと思います。

次の記事では、資産形成に比較的に向いていると言われている、年1回等の決算回数が少ない投資信託について書きます。

この記事と比較しながら見ていただく事をオススメします。

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