現在流行しているコロナウイルスの肺炎COVID-19でヨーロッパにも感染者が拡大したようです。
その為株式指数が暴落しました。またVIX指数が一時26付近まで上昇したようです。
実は私、今回の件をチャンスだと捉えて財形貯蓄を解約してキャッシュポジションを作りました。笑
せっかくなので、VIX指数の基本的なところも含めて解説していこうと思います。
VIX指数とは?
別名『恐怖指数』と呼ばれている指数になります。
読み方は「ヴィックス」です
米国株式市場にS&P500指数という指数があります。
※日本の株式市場でいえばTOPIXのような指数です。
このS&P500指数は米国の代表的な企業500社の株価を元に計算されています。
VIX指数とは、このS&P500指数の今後30日間での予想変動範囲を表しています。
(計算式もあるのですが、恐ろしく面倒くさい算出方法で多分書く意味がないので割愛します。気になる方はググると出てきますが、見た瞬間「あ、いいや」ってなると思います。笑)
つまり、VIX指数が高くなると今後S&P500指数の振れ幅が上下に大きく動く(ボラティリティが大きくなる)事を予測することができるわけです。
もうちょっと突っ込むと、S&P500のオプション取引(後日オプションについても記事書きます。)を元に算出されています。その為オプション取引の活発さがVIX指数に関わってくるのです。
簡単にまとめると、
VIX指数が上昇した!→この後アメリカの株式市場が大きく動くのでは!?と考える投資家がいっぱいいるよ!
ってことです。
過去の事例
VIX指数とは?の部分では、
VIX指数が高くなると今後S&P500指数の振れ幅が上下に大きく動く(ボラティリティが大きくなる)事を予測することができるわけです。
と書きました。
しかし実際には、“VIX指数が上昇すると、株式市場は下落などネガティブな影響を受ける”事が多いです。
これは歴史的に見てもそうです。
・アジア通貨危機では38超
・911の同時多発テロでは43超
・リーマンショックでは89超
・ギリシャ通貨危機では46超
などなど暴落時にはVIX指数が上がっているのです。
なぜチャンス到来だと思ったのか
VIX指数は、だいたい10~20付近で推移しているのが通常で30超えてくるあたりで危険などとも言われておりますが、大切なのは”直近のVIX指数の推移に比べてどうか”と”何か暴落しそうなイベントがあったか?“だと思っております。
上の2つのキーワードを考えた時に「何か暴落しそうなイベントがあったか?」に当てはまるものがあるか考えた結果・・・
お察しの通りCOVID-19です。笑 ※2020/02/25時点
VIX指数の推移でみると、20以下で基本的に推移しており、26まで上昇する前日は18付近でした。
VIX指数が上昇した要因としては主にイタリアでの感染拡大ですが、COVID-19に関しての投資のスタンスは「コロナウイルス肺炎“COVID-19”を相場的観点からざっくり分析」で書いた通りなので、“チャンス到来”と捉えました。
まとめ
VIX指数のみを見て取引をすることは全くおすすめしませんが、この記事のようにいろいろな考えと組み合わせて判断するツールの一つとして使うことは、かなり有効だと思います。
オプション取引の活発さがVIX指数に関わってくると書きましたが、オプション取引は「株式市場の保険」として使われることも多いです。(こちらも別途オプション取引の記事で解説します。)
みんなが恐い恐いと保険をかけている時に、自身の相場観を持っていれば裏をかいて冷静に買いに走ることもできるわけです。
今回のケースでは投資の格言でいう
“人の行く裏に道あり花の山”になる可能性があると思います。
皆についていけば危険は少ない投資になる。所謂、順張り(実は私はこちら派寄りです。笑)
しかし、大きな利益を出したいなら、他人と正反対のことをやるのも一つの手。
という意味ですね!
この記事が、相場観を形成する為や資産形成においてのヒントになれば幸いです。