初めて債券を選ぶ時の3つのポイント

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この記事では

「債券を初めて買ってみよう!」

と思った方が、最初にどのような観点で債券を選べばよいかを書いていきます。

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分かりやすい商品にしよう

[債券で大切な4つの基礎知識]で書いたように、債券という金融商品の仕組みは基本的にわかりやすいです。

理由としては、皆さんに馴染みが深い定期預金と似ているからです。
債券を買って、その金額に金利がついて企業が潰れなければお金が返ってくるためです。

なので、債券を初めて買う方が意識する点は「仕組みが単純でわかりやすい商品を買う」に尽きると思います。

・個人向け国債
・県民債などの”地方債”
・ご存知の企業が発行している”社債”

このあたりが当てはまってきます。

高金利に釣られない

債券なのに、5%以上ついたり率が良い債券があったりします。
そのような商品は、”為替のリスク“がついている商品があります。

為替のリスクがついた商品は、”外貨建て“と呼ばれます。

最初は、円建て(為替のリスクがない)の債券を選ぶのが無難だと思います。

円高・円安が関係無いものですね!

円高・円安って?

よく耳にする言葉だと思いますが、間違って覚えている方も多いです。
簡単に解説します。

例えば

[円高の時に円からドルにして、円安になったらドルから円に戻す。]
1ドル=100円の時に日本円からドルに10,000円替えると、100ドル受け取れます。
その後1ドル=110円の時にドルから日本円に100ドル替えると、11,000円受け取れます。

為替で1,000円儲かりましたね?
海外旅行に行くときに、円高の時に行って円安の時に帰ってくるなど応用にも使えます。笑

[円安の時に円からドルにして、円高になったらドルから円に戻す。]
この場合は、逆になります。

損をしてしまう事になります。
ただ、円高の時は海外のブランドなどの”輸入商品”を購入する時は、お得になります。

これが為替のリスクがあるものという事になります。

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仕組債

[分かりやすい商品にしよう]にも共通しているのですが、高金利の債券には”仕組債“という商品があります。

一言でいうと、デリバティブ商品が組み込まれています。
簡単に言うと、満期まで持てばよいというわけではなく、特定の株式の上下などが関わってきます。

対面の金融機関を使っていると、セールスマンが良く提案してくるものです。

セールスマン自体、この商品の仕組みをよく理解していない人間が多いです。

もちろん理解をして上手いタイミングで使えば、良い商品の一つです。

ご自身もしくは信頼できるセールスマン、どちらかが理解していると判断した時に、選択肢に入れるようにしましょう。

また「初めての運用です。」という方には、お勧めできません。

外貨建て預金と外貨建て債券の違いを認識しよう

資産運用の一環で、外貨預金をやっている方も多いと思います。
そんな方は、為替のリスクを理解して高金利を取りに行く選択をしても良いかもしれません。

ただし、外貨預金と同じ感覚で行ってはいけないポイントもありますので比較します。

[外貨建て預金]
1.米ドルや豪ドルなど、メジャーな国の通貨が多いです。

2.投資先の国で何か起きた時、基本的に為替の時価で交換になります。(据え置き期間が指定されているものはそこだけ注意)

[外貨建て債券]
1.米ドルや豪ドル以外にも、メキシコペソや南アフリカランド、ロシアルーブルなどいろいろな種類の外貨が使われています。

2.外貨建ての債券は円建ての債券に比べて、途中で売却しようと思っても大幅なマイナスで終わってしまうケースもあります。その為、投資先の国で何か起きた時は、指を加えて償還日まで見ている事しかできないケースが多いです。

意識していただきたいのは、2の部分です。
債券は、償還までの期間が年単位のものがほとんどです。

投資の基本の「買う・売る・休む」の”買う”部分しかできないのに、リスクを取るのは危険ということです。

まとめ

大きく3つに分けて説明させていただきました。

初めて債券を買う方は、”定期預金より良い利率で比較的にリスクの低い商品だから”という方が多いと思います。

・シンプルで分かりやすい
・リスクを取りすぎない
・高金利に釣られない

ここだけ頭に入れておいていただければ、ババをつかむ確率は減ると思いますので、ぜひ参考にして頂けたらと思います。

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